これからBMW 3シリーズを乗ろうと思われる方に、気になる維持費について
私の所有しているBMW 3シリーズのF31の実際の維持費も合わせながら
より具体的に実状に則した的確な情報をまとめみました。
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目次
維持費って?
そもそも維持費とは、車の乗り続けるためにかかる費用のことで
これらには毎月かかるガソリン代や任意保険料、年間の税金の支払いもすべて含んでの合算の金額です。
それらは大きく分けて変動費と固定費とに分類されます。
変動費variable costs
こちらは同じBMW 3シリーズでもグレードによって異なります。
ガソリンでもハイオクかレギュラーかでも違います。クリーンディーゼルならもっと安く収まります。
・短期の消耗品(オイル、ワイパー、ブレーキパッドなど)
・長期の消耗品(バッテリー、タイヤなど)
・12ヶ月点検
・車検
・故障が出れば修理代
下に国産車との燃費比較をしてみました。
よく燃費を食うイメージがありますが燃費はそれほどでもなさそうです。
車種 | 排気量 | リッター当たり燃費 |
---|---|---|
BMW 3シリーズ | 1997~2979cc | 12.2~16.6km |
レクサス GS | 4968cc | 11.6km |
トヨタ クラウン | 2499cc | 11.4km |
日産 フーガ | 2495~3696 | 8.9~11.2km |
ううん、BMW自体が公表している数字ですとこうも違いますが、実際乗ってみると
320iのMスポーツの2000ccのツインターボエンジン搭載車では実測はリッター9km前後です。ミンカラなどでも同じような数値を公表している人が多いです。
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固定費fixed cost
グレードによって排気量が異なるので金額が変わる。
3シリーズの場合当てはまる総排気量1500cc~2000cc以下の場合、39,500円/年
総排気量2000cc~2500cc以下の場合、45,000円/年。
●任意保険
個人が掛けている保険に準ずる。任意保険はどこの保険会社でも対物だけなら安く収まりますが、実際は一般車両保険まで加入するのが普通。
また任意保険料は年齢によって大きく支払う額が変わります。若い方で割引率が低い場合は割高になります。
●ここからは購入時や車検時に支払うもの
・自動車取得税(購入時)
・重量税(購入・車検時)
新車購入時に次の車検までの3年間分を前払いします。以降、車検時に次の車検までの分を前払いします。
・自賠責保険料(購入・車検時)
自家用乗用自動車なので12ケ月分で15,520円(2018年(平成30年度)4月1日)
年間維持費
BMW3シリーズであるならばざっと見積もっても年間30万円くらいです。
自動車税、任意保険料、定期的な個人の小さなと整備費、ワイパーやオイル交換など洗車代などと次の車検までの年数で割った車検費用合計した金額です。車検代は約16~20万円なので、その数字で計算すればほぼ当てはまります。
事故を起こしたりとか何もなければこのくらいの維持費でbmwの3シリーズは乗れるんです。
維持費が高くつくのは整備費の差
bmwも新車購入の場合は最初の3年間は無償保証期間になるので維持費は日本車の高級車クラすより安く収まります。
bmwのような輸入車は、5万キロを超える頃から長期消耗部品の交換サイクル(ワイパー、エアコンフィルター、エアエレメント類、ベルト類、ブレーキディスク等)に入り3シリーズの場合5~10万円掛かる計算になります。
車検時にディーラーで交換すると高いので、エンジンオイルやフィルターなど
予め自分でも交換可能、もしくはショップに持ち込んで交換できるものは済ませてから持ち込むと安くなります。
部品代は高いのが当たり前!?
故障が起こればその修理費も日本車のおおよそ1.5~2倍します。
輸入車のメーカー専門部品、海外からの輸送料金と関税で10〜30%ほど高いです。
これは輸入車を乗るならば仕方のないことだと思います。受け入れられない人はあきらめるしかないでしょうね。
ただし、ディーラーだと新品交換を進めてきますが、町工場とか近所の整備工場だとリビルド品と言って事故車などから部品取した中古パーツで修理してくれ費用を安く収めることも可能。このような方法も覚えておくと役に立ちます。
BMWは「よく壊れる」説
日本車と特にドイツ車の輸入車では開発段階からそのものの目指しているところが違うので
日本車と同じような基準で見計らっては「故障しやすい」となってしまいます。
例えばベンツやbmwのブレーキパッドってすぐ鉄粉が出ますよね。日本車の場合出ないのに。なぜか?
日本車の場合は耐久性能を重視しているために耐摩耗性があるのでブレーキを掛けるたびに削れたりはしないです。
ことドイツ車において(特にメルセデスやbmw)は、急制動能力を高めるために“削ってでも止める”という、耐久性よりも安全性を最優先に設計されています。F1とかレーシングカーと同じ仕様です。
だから日本車よりも交換時期がおのずと早くなる=故障しやすい!?となってしまっているのです。
このようにそもそも作りが全く違う車を同じ判断基準で見てしまっていることから
そのような固定観念が定着してしまっているのでしょう。
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所有者の車の整備や知識で出費が抑えられる
ショップやディーラーの言うとおりにしているばかりではなく、オーナー自身も
車の整備に対しての知識を持つことで、
車検時に「ここも直したほうが良い」と言われても
「まだいけるから交換は必要ない」とのある程度の判断が自分でできるとご自分のお財布も守れます。
また先に述べたリビルド品の購入なども頭に入れておけばディーラーの言いなりにならなくて済みます。
まとめ
いかがでしたか?BMW 3シリーズの維持費。
あなたのご家庭が軽自動車の維持費しか払えないという経済状態であればこれらの車の維持は無理です。
日本車の普通車が維持出来るのであれば、もちろんBMW3シリーズは維持できるわけです。
もっと上のクラスの5シリーズや7シリーズになると、お金持ちの車、それだけの車の維持が可能という人向けの車なので、もちろん部品代も整備費もぐんとアップするため全く比較にならない異次元の世界になります。
いずれは!とランクアップを目標にしている人は、このことも今後3シリーズから乗り換えされる時のために覚えておくとよいでしょう。