BMWグループとメルセデスなどえお擁するダイムラーの電動車向けの充電サービスの合弁会社デジタル・チャージング・ソリューション社に新たにイギリス・ロンドンに本社を置く国際石油資本の会社BPが加わり、3社体制になったと発表されました。それぞれが33.3%を出資する。
端的に言うと、すでに充電関連に乗り出しているBPの充電ネットワークがデジタル・チャージング・ソリューション社に統合されるということです。
本当にヨーロッパで今後EVだけになっていくことを予感させる先進の取り組みには日本人の自分は驚かされます。
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デジタル・チャージング・ソリューション社の現在のシェア
日本いてしかもガソリンエンジンしか乗っていない自分などはまったくこれまで知らなかった会社です。それでもデジタル・チャージング・ソリューション社は、ヨーロッパの30ケ国以上に設置された30万ケ所を優に超える充電スタンドをすでに提供しています。
充電サービスの内容はメルセデスベンツ向けの「Mercedes me Charge」、BMW向けの「BMW Charging」、MINI向けの「MINI Charging」だそうです。
今回、世界的に見ても世界の中で特に巨大な規模を持つスーパーメジャーと呼ばれる大手石油企業のbpが経営に参加することで、すでにヨーロッパ内にBPがこれまでに設置した充電スタンドが約9000箇所あり、それらをグループに加え、将来的に2030年までに全世界のEV充電ネットワークを7万か所以上に拡大することを目標にしています。
EUは2035年にガソリン・ディーゼル車の販売禁止
今年の7月にはEU(欧州連合)は2035年にガソリン・ディーゼル車の販売禁止を発表しています。この流れに乗るとヨーロッパはすでに完全に脱酸素方向に向かっており、EVの需要がますます増えることとなり、充電できるポイントのネットワークの拡大に目を付けた大手企業の先を見通した出資のはさすが!目の付け所が鋭い!
日本は内燃エンジンから全く新しいエンジン開発しなければいけないEVよりも、ガソリンやディーゼルの内燃エンジンの要素を使用して脱炭素化できる「水素エンジン」に舵をきっているいるように見えるので、ヨーロッパ諸国とはどうも方向性が異なっているようですね。
トヨタの社長が現在あるすべての車をEVに置き換えると、これまでの内燃エンジンでしかなかったものがいらなくなるパーツが増えて、その生産者の雇用もなくなってしまうので、エンジンの労働者の雇用も考慮するとなるとEVよりも内燃エンジンの技術を流用できる「水素エンジン」なのだといいます。それも一理あると思いますが、これから自動車はどこへ向かうのでしょうか?
次に買う車はEV?、それとも?